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長崎ランタンフェスティバル

2月7日(日)~2月21日(日) 長崎ランタンフェスティバル
赤い中国提灯と、中国色豊かなオブジェで冬の長崎を彩る一大風物詩。長崎在住の華僑がはじめた中国の旧正月を祝う為の行事「春節祭」が起源の、艶やかで迫力ある祭り。


異文化ちゃんぽん(ミックス)の街
古くからポルトガル貿易港として栄えた長崎の街は、江戸初期には市民の6人に1人が中国人といわれる程中国からの来航者を迎え、鎖国時代には日本が世界に向けて唯一開いた窓口「出島」が栄える。そして開国後には丘を中心に外国人居留地が造成され、新たなビジネスチャンスを求めて多くの外国人が訪れるなど、時代と共に多くの文化や人々を受け入れてきた長崎。異国情緒というよりむしろ、長崎情緒あふれる街には多くの寺や教会、坂や洋館などの歴史の足跡をみることができる。世界三大オペラの一つとされる、アメリカ海軍士官と没落藩士令嬢の蝶々さんとの恋愛の悲劇を描いたプッチーニ作曲のオペラ「マダムバタフライ(蝶々夫人)」は幕末の長崎が舞台だって知ってた?
ランタンフェスティバル イベント紹介

中国獅子舞
日本の獅子舞のルーツでもある中国の伝統芸能。極彩色の衣装と中国独特の打楽器を使った躍動感溢れるリズムとアクロバティックな踊りは、お正月にふさわしいダイナミックで華やかな演目だ。

龍踊り(じゃおどり)
10人の龍衆が約20メートルの龍体を操り、雲を呼び雨を降らせて月を飲み込もうとする様子を表現。中国の五穀豊穣を祈る雨乞いの神事にはじまったとされる長崎の伝統芸能。

二胡演奏(にこえんそう)
中国の伝統的擦弦楽器である二胡。今年は歌って・踊れる二胡演奏家Sissi-ji(季文馨)が、これまで座って弾く胡弓のイメージを一新し、ジャズからポップスまで幅広いジャンルを立って演奏する。

中国雑技
中国の伝統的な大衆娯楽。皿回しやアクロバットなど、超人的なバランス感覚や、驚異的な身体能力によって披露される妙技の数々は必見。今年は中国雑技芸術団によるショーが期間中毎日見ることができる。

長崎市内の観光情報
出島


1636年にキリスト教の布教を阻止する目的でポルトガル人を収容する為に作られた人工島「出島」。なんと、長崎を代表する豪商25人の共同出資によって作られたのだとか。後の島原の乱によってポルトガル人が追放されてからは、オランダ商館が移転され、開国までの218年間を西洋との交流で日本の近代化に重要な役割を果たします。そんな出島も1904年の港湾改良工事で姿を消しますが、2006年に復元整備計画により新たな施設としての出島がオープンしています。
Address:長崎市出島町6-1
Tel:095−821−7200
Open:8:00~18:00(ランタンフェスティバル期間のみ19:00)※入館は閉場20分前迄
Closed:なし
Price:大人¥500/高校生¥200/小中学生¥100
東山手の鎮西学院碑


アメリカ人弁護士ジョン・ルーサー・ロングの短編小説を元に制作されたのがプッチーニのオペラ「蝶々夫人(マダムバタフライ)」。ロングは、鎮西学院の校長だった夫と共に長崎の東山手に住んでいた、実姉サラから聞いた話から着想を得て小説を執筆したとか。
長崎市東山手町(活水学院そば)
シーボルト記念館
出島のオランダ商館医として来日し、江戸時代の日本に近代西洋医学を伝え、滞在中に研究・調査した成果を記した著書でヨーロッパに日本を広く紹介したドイツ出身の親日派シーボルト。彼の科学的知識に基づく視点は興味深い。
長崎市鳴滝2-7-40
Tel:095-823-0707
Open:9:00~17:00(入館は16:30迄)
Closed:なし
Price:一般¥100/小中学生¥50

カステラ


日本が鎖国への向かう激動の時代1624年に創業した福砂屋。ポルトガル人よりカステラ製造を伝授されて以来、永年取り組み続け、現在のスタイルが生まれたのは明治時代。底に残るザラメ糖が特徴の長崎カステラを、機械を一切使わず「手わざ」で仕上げる歴史の味は創業384年の本店で是非!

福砂屋 長崎本店
長崎市船大工町3-1
電話 095-821-2938
ビードロ(ぽっぺん)
ポルトガル語でガラス製の器具を意味するvidroは、室町末期に長崎に来たオランダ人から製法が伝わり、吹くと「ぽっぺん」と音が出るため、別名「ポッペン」とも呼ばれるガラスのおもちゃ。繊細で儚い印象のビードロですが、昔はお正月にこの音で厄を追い払う風習があったとか。
自動車 2 hours / ¥4,150
福岡都市高速天神北IC (約15分/ 600円) ー 九州自動車道太宰府IC ( 約100分 / 3,450円)ー 長崎IC (約3分 / 100円)ー ながさき出島道路新地IC
約2時間 / 4,150円

電車 2 hours / ¥4,410
JR博多駅 (特急かもめ/4,410円)ー 約126分 ー JR長崎駅
約2時間 / ¥4,410

バス 2~2.5 hours / ¥2,500
西鉄天神バスセンター(九州号)ー (127分 ~ 154分 / 2,500円) ー 長崎駅前
約2時間~2時間半 / 2,500円

More information
『2008 長崎ランタンフェスティバル』についてのホームページはこちら
www.nagasaki-lantern.com/

長崎観光情報センター(県庁観光本部) 095-828-7875 9:00~18:00(年末年始のみ休み)
www.nagasaki-tabinet.com/

長崎市観光案内 095-823-3631 8:00~20:00(年中無休)
www.at-nagasaki.jp/

Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn110, Feb. 2008)

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Nagasaki Prefecture
Published: Feb 1, 2008 / Last Updated: Jun 13, 2017

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