シルビオ ・カラナンテ
「必要は発明の母」という言葉は、福津で野菜をつくるシルビオ・カラナンテの日々を指すかのようだ。同地域出身の愛さんと結婚したのが縁で来福し、当初は料理人として働いていたシルビオ。オイルやパスタ、チーズを使うにあたって福岡で困ることはなかったが、良質のイタリア野菜を見つけることは容易ではなかった。そこで妻の家族の友人である農家を頼って試作を重ねた末、美味しいイタリア野菜を栽培・収穫できるようになったのだ。それを聞きつけた他のシェフたちからの要望もあり、2年ほど経った頃にはシルビオ夫妻は農業を生業とするようになった。今では100種類以上の青果の大半をバイオダイナミック農法で育てている。週末にオープンする彼らのショップで採れたての野菜を購入することもできるし、オンラインショップも利用できる。そして東京をはじめ70店舗を超えるレストランもシルビオ夫妻がつくる野菜を待ち焦がれている。
出身:イタリア、ナポリ
滞在:7年
職業:農業
Website: http://tcf-a.net/index.html