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久留米絣のTHE CITY BAKERYオリジナル柄誕生

THE CITY BAKERY x 久留米絣、そしてFukuoka Nowのコラボレーションで、久留米絣のTHE CITY BAKERY オリジナル柄バッグが誕生しました。

2015年に福岡・天神にオープンして以来、インターナショナルな人々の憩いの場として定着している THE CITY BAKERY。好奇心旺盛な創業者がベーカリーを通じてNYらしいライフスタイルを提案したよう、福岡のTHE CITY BAKERYでも、地域が大切にすべきカルチャーや製品を発掘して日々の営みに取り込み、「近くにあったら嬉しい店」として親しまれています。

そんなTHE CITY BAKERYが、福岡の筑後地方に220年ほど前から伝わる伝統工芸品の綿織物「久留米絣」を4代にわたって作り続ける「かすり工房「藍の時」冨久織物」、そして、1998年から福岡九州の情報を英語と日本語で発信し続けるインターナショナルメディア Fukuoka Nowとコラボレーションして、久留米絣のTHE CITY BAKERYオリジナル柄トートバックを発売します。

THE CITY BAKERYの日本での初の取り組みとなる、地域とのコラボ商品第一弾となる久留米絣のトートバックは、同じく久留米絣で作った法被が公式ユニフォームに用いられる「博多祇園山笠」へのリスペクトを込め、山笠がはじまる7月1日より数量限定で販売されます。

久留米絣とは

​​福岡の筑後地方に220年ほど前から伝わる綿織物、久留米絣。福岡県久留米市に生まれた井上伝(1788〜1869)が12歳の頃に独自の図案と技法を考案し、それまでは無地が主だった綿織物に、かすれたような柄が入った美しい織物が誕生しました。仕上がりを想定して縦糸と横糸をそれぞれ染めてから織るため、微妙なズレが独自のかすれ模様を生み出します。30から40もの複雑な工程を必要とする久留米絣は、昔ながらの制作技術が国の重要無形文化財に指定され、厳しい審査の元で技術認定を受けた職人が制作する手織りの絣、工程はほぼ同じでも、動力を用いた織機や藍以外の染料を使うことができるカラーバリエーション豊富で価格も手頃な久留米絣など幅広く生産されています。昨今は、地域独自の手仕事としてクリエーターにも注目されています。

THE CITY BAKERYとは

TVプロデューサーとして経歴をもつ創業者モーリー・ルービンが、ニューヨークに1990年に開業した街のベーカリー。Quality、Creative、Conceptをキーワードに、焼き立てのパンやコーヒーでニューヨーカーの日常を彩るライフスタイルを提案。福岡には、天神ソラリアプラザと平和の2店舗があります。

THE CITY BAKERY オリジナル久留米絣バック

今回の久留米絣を製作したのは4代続く『かすり工房「藍の詩」 冨久織物』。産地でも珍しい「手織り」と「機械織り」の両方を生産する織元で、重要無形文化財の久留米絣技術保持者として活動しています。柄もバッグも、できるだけ無駄のないサイズに調整して製作しています。2022年7月1日よりTHE CITY BAKERY天神ソラリアプラザと平和店にて販売。限定100個。

THE CITY BAKERYのロゴイメージが、久留米絣の図柄に親和性があると、Fukuoka Nowの編集者が気づいたことが、今回のプロジェクトのきっかけです。NY発祥のベーカリーながら、博多祇園山笠の法被の柄をも彷彿とさせるイメージが表現する世界観を、伝統文化の久留米絣で表現しています。

THE CITY BAKERY 天神ソラリアプラザ
福岡市中央区天神2-2-43 ソラリアプラザB2F
092-738-2220
営業時間:10:00〜22:00

THE CITY BAKERY 平和
福岡市南区平和2-2-25
092-534-1155
営業時間:10:00〜19:00

久留米絣について


伝統の柄や個性を生かして絣にふさわしい図案を作ります。作者の感性がひときわ際だつ工程です。縦糸と横糸を織重ねて柄を出すため、久留米絣専用のパターンに置き換えます。また、デザインの際には、糸の収縮具合もあらかじめ考慮します。

括り(くくり)+染め
久留米絣は先染め技法で柄を出します。織る前に、縦糸と横糸を図案をもとに染めます。染める前に糸を括って防染し、白く染め抜くことで、柄を出します。

織り
久留米絣の反物は、長さ約12m、幅は約38cm。使用する糸の太さにもよりますが、今回は縦糸848本(幅37cm)に、1本の横糸を240往復して1パターン(約22cm)、それを約70本分繰り返し(計16,800往復)して1反の織物ができます。縦糸と横糸を染め分けて柄を組む「タテヨコ絣」は柄の白色がはっきり出ますが、織の難度が上がります。縦糸だけを染め分けるタテ絣、横糸だけを染め分けるヨコ絣は、それぞれ縦線、横線がシャープに出る特徴があります。

参考記事(英語、日本語):
久留米絣ガイド 2021
https://www.fukuoka-now.com/ja/kurume-kasuri-studio-guide/

久留米絣 – 受け継がれる伝統と発展し続けるスタイル(工房リスト)
https://www.fukuoka-now.com/ja/kurume-kasuri-a-textile-to-treasure/

Category
Shopping
Fukuoka City
Tenjin
Published: Jun 29, 2022 / Last Updated: Jun 29, 2022

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