しっとりとした大人向けの飲食店が点在する西中洲に、古民家を改装した和食店が1月22日にオープンした。カウンター席でアルコールを嗜みながらいただく11品のコースは、店名「吟味(念入りに調べて選ぶこと)」が表すよう、料理人が国内各地から厳選した品で構成される。中でも、全ての料理の基礎となる出汁は、枕崎産本枯れ節など3種類の削りたて節をブレンドし、利尻産昆布を使ってとる「旨味」が詰まった一品。食事のスタートは、この出汁を400年前(!)の唐津焼でいただく。このumamiと驚きに続くのは、地元の漁師や市場から毎日仕入れる九州産の旬の食材を中心に刺身、椀物、魚料理、肉料理。メインには、お米の専門家が厳選して作る同店オリジナルのブレンド米を土鍋で炊く白ごはん。海老フライと赤出汁をお供にいただく炊きたてご飯に、食堂の真骨頂を感じて欲しい。そして。同店のツボは、このいいところどりのコースに飲み物代まで含まれているということ。西中洲は敷居が高いと敬遠している人にも教えてあげたい良店だ。
メニュー:コース¥6,500・¥8,500・¥10,000(飲み物代込み:ワイン、ハイボール、ビール、焼酎、日本酒、酎ハイ、ソフトドリンク)、黒毛和牛すき焼き¥1,390
*外国語メニュー:英語、中国語、韓国語/カード:利用可/予約:可能/禁煙
Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn243, Mar. 2019)