嬉野温泉街に流れる嬉野川沿いにある、創業1900年の老舗米屋が営む食事処、一粒茶屋すいしゃ。ここでは嬉野の名物、温泉湯豆腐を食べることができます。
嬉野産の大豆フクユタカで作る湯豆腐専用の豆腐を、自家製の胡麻だれをつけていただきます。
今も石臼と杵を使って精米しているこの店の自慢は白飯。米本来の甘みをしっかり感じられるもっちりと炊き上がった白飯は格別です。佐賀県産の米が特別だから?嬉野の水が特別だから?…様々な理由があるかもしれませんが、一番の理由は精米方法にあります。
ここ「すいしゃ」では、石臼と杵で5時間かけてゆっくり精米します。短時間で行う機械精米と違って摩擦熱を発生させることがないので、米本来の味を損なうことがありません。そして精米した米は、そのまま栄養豊富な米糠の中で48時間以上ねかせて熟成させます。米の表面には糠が残り、米の中にも糠油がしみ、つややかで香り高い炊きあがりを生み出すのです。
この春には、この白飯を使ったヴィーガン対応の新メニューが加わりました。
昭和時代に誕生した佐賀のご当地メニュー「シシリアンライス」です。佐賀の飲食店でよく見かけるメニューで、基本は炒めたお肉とトマトやレタスなどの野菜をご飯の上にのせ、マヨネーズなどで味付けをしたワンプレートご飯です。ここでは、お肉ではなく大豆ミートを使い、おからコロッケ、季節の野菜の天ぷら、だいがく芋、昆布出汁の味噌汁と豆腐ドーナツがセットです。
ベジメニュー(税込):湯どうふ御膳¥2,500、SAGAシシリアン御膳¥2,290(前日までの要予約)
すいしゃで精米した米は、併設の売店で購入することができます。