ひとりでも団体でも! 博多の郷土料理、水炊き専門店。
シンプルな調理法が故、新鮮さにこだわって九州産の若鶏を使う「とり田」の水炊きは、丸鶏を水だけで炊いた白濁したスープが特徴だ。まずは、スープを味わい、それから鶏肉(胸肉、モモ肉、骨つきぶつ切り肉)を、さっと湯に通した博多ネギと一緒にいただく。水炊き用に作られた自家製調味料は、さわやかな柚子の風合いを前面に出した辛味の少ない柚子胡椒と、さっぱりとしたポン酢。好みに応じて鶏肉に添えたり、スープに溶かしていただくといい。次に鍋に投入されるつみれには、食感を出すために砂肝が入っている、これまたオリジナルレシピ。キャベツや葛切り、人参などが鍋に加わる頃には、スープに食材の甘みが加わる。締めの雑炊(もしくはラーメン)は、たっぷり旨味が溶け出したリッチなスープと一緒に召し上がれ。スープの一滴も残さず全てを食べきるのが、水炊きの流儀だ。
店主、奥津啓克さんは、フレンチの世界から和食へと、研ぎ澄まされたセンスをもって活躍の場を広げた料理人。フランスでの修行をはじめ、東京、福岡で数々の人気店を仕掛けた彼が、美味しい食処として知られる福岡の地で、和食の料理人としてやるべきこととして漕ぎ着いたのが郷土料理、水炊きの専門店なのだ。郷土料理の美味さを旅行者にはもちろん、地元の人にも伝える伝統継承の場として、こことり田はある。
とり田博多本店
住所:福岡市博多区下川端町10-5
営業時間:11:30 ~ 23:00(L.O. 21:30)
定休日:無
電話:092-272-0920
メニュー:水炊きコース(前菜, とりわさサラダ仕立て, 水炊き, 雑炊 or ラーメン)¥3,800、水炊き単品(鶏ぶつ切り, 切り身, つみれ, 野菜, 葛切り, とうふ)¥2,800、唐揚げ¥850、ごまさば¥900、日本酒¥750〜¥900/グラス、生ビール¥580、グラスワイン¥550、水出し玉露¥800