赤や白、ピンク色など小粒で愛らしく、芳しい香の花を咲かせる梅は、福岡の県花でもあります。例年、暦の上で春の訪れを意味する2月初旬の「立春」あたりから梅の花が咲き始めますが、今年は寒気の影響もあり、開花が少し遅れているところが多いようで、2月中旬から3月上旬まで観梅できそうです。
Fukuoka Nowでは、舞鶴公園の梅園や太宰府天満宮など古くから人々に親しまれる梅の名所をはじめ、福岡近郊の観梅にふさわしい24カ所を選んで紹介します。
▷福岡梅の花ガイド2025 Google Map
福岡の梅の花鑑賞スポット
福岡市(5)
糸島市(1)
太宰府市(1)
久留米市(3)
宗像市(1)
北九州市(3)
豊前市(1)
飯塚市(1)
築上町(1)
嘉麻市(1)
中間市(1)
うきは市(1)
筑後市(1)
八女市(1)
柳川市(1)
大牟田市(1)
福岡市
舞鶴公園
福岡城址を中心とする舞鶴公園。約250本もの多様な梅が植えられた梅園では、2月上旬あたりから梅の花が開き始め、芳しい香りを漂わせはじめる。散歩や写真撮影を楽しむ人々も多く、晴れた日には、赤色の敷物を敷いたベンチが設置され、ゆっくり座って観梅を楽しめる。恒例の梅まつりは2月22日(土)、23日(日)。キッチンカーやマルシェブースが出店し、猿まわしなどが行われる。
・見頃:2月上旬~2月下旬
・約250本(35種類 / 梅園に咲く梅一覧)
・福岡市中央区城内1-4
・福岡市地下鉄空港線「赤坂」駅または「大濠公園」駅より徒歩約8分
・https://www.midorimachi.jp/maiduru/
・Kyushu Live: 福岡城跡 舞鶴公園の梅園(2022年2月20日配信)
大濠公園 日本庭園
福岡市民のオアシス、大濠公園。隣接する日本庭園には、桃や紅色の花を咲かせる3本の梅の木がある。端正に整えられた庭で見る梅の花は、松の葉の緑も加わり春を感じる雅な風景だ。公園内の茶会館では毎月2回抹茶が提供されており、2月は4日(火)と26日(水)10:30から行われる(¥800、お茶菓子がなくなり次第終了)。
・見頃:2月上旬〜3月上旬
・3本
・開園時間:9:00〜17:00(最終入園16:45)
・休園:月曜(祝日の場合は翌日)
・入園料:¥250、15歳未満¥120
・福岡市中央区大濠公園1
・福岡市地下鉄空港線「大濠公園」駅より徒歩10分
・https://ohoriteien.jp/
平尾山荘
福岡市の文化財指定の平尾山荘。周囲には約20本の梅の木があり、閑静な住宅街の中で芳しい香りを放つ。草庵は内部を見学することもできる(9:00〜17:00、見学無料)。
Fukuoka Topics – 野村望東尼が暮らした平尾山荘
・見頃:2月上旬~2月下旬
・約20本
・福岡市中央区平尾5-2-28
・西鉄天神大牟田線「平尾」駅から徒歩約13分
・https://yokanavi.com/spot/26954/
鏡天満宮
紅白の一対の梅ながら、太宰府天満宮の神・天神様に由来ある梅が、博多リバレインの一角に建つ鏡天満宮に植えられている。こじんまりとした神社だが、その名の通り鏡が祀られており、菅原道真公が博多に上陸した際、疲れた顔をその鏡に映して見たという話が伝わっている。紅白一対の梅は太宰府天満宮から贈られたもの。
・見頃:2月上旬〜2月下旬
・2本
・福岡市博多区下川端町3
・福岡市地下鉄「中洲川端」駅すぐ
・https://yokanavi.com/spot/27152/
ABURAYAMA FUKUOKA
も~も~らんど油山牧場と、油山市民の森が一体となって2023年4月にリニューアルオープンした「ABURAYAMA FUKUOKA」。約300本の梅が植えられる梅園は、市民の森側から入場し、森のひろば、もしくはP5駐車場から徒歩10分ほど。2月上旬から見頃を迎える。園内には福岡市街を見渡せる中央展望台がある。
・見頃:2月上旬~2月下旬
・約300本
・福岡市南区桧原855
・福岡市都市高速「堤ランプ」から車で約15分
・駐車場:あり(3時間まで¥300、1時間ごとに¥100)
・https://www.aburayama-fukuoka.com/look/
糸島市
小富士梅林
糸島富士と呼ばれて地元で親しまれる可也山の南側山麓に広がる梅の名所。江戸時代に飢饉をしのぐため植えられた古木1000本と、戦後農家の収益のために植えられた2000本の梅の木、計3000本をなだらかな斜面を散策しながら鑑賞できる。また、眼下に広がる船越湾(通称:加布里湾)との景色も楽しむことができる。このエリアは、公園として整備・公開されているわけではないので、梅は原則私有地に植えられているため立ち入らないよう注意しよう。
・見頃:2月中旬~3月上旬
・約3,000本
・福岡県糸島市志摩小富士
・JR筑肥線「筑前前原(北口)」駅から昭和バス芥屋線乗車、「小富士」バス停下車、徒歩約10分
・https://kanko-itoshima.jp/spot/kofujibairin/
太宰府市
太宰府天満宮
梅の名所として親しまれる太宰府天満宮。境内には約200種、約6,000本の白梅・紅梅が咲き誇る。太宰府天満宮の御祭神・菅原道真公を慕い、京都から一夜にして飛んできたという御神木「飛梅」。道真公が梅をこよなく愛したことから、太宰府天満宮の神紋には梅が使われている。参道にはお茶屋や土産屋も複数あり、名物の梅ヶ枝餅を片手に散策するのも楽しい。
・見頃:2月上旬〜3月上旬
・約6,000本
・福岡県太宰府市宰府4-7-1
・西鉄太宰府線「太宰府」駅から徒歩約5分
・http://www.dazaifutenmangu.or.jp/
久留米市
石橋文化センター
図書館や美術館、音楽ホールなどを備える複合文化施設の広い敷地内には、梅園と梅並木があり、久留米市の友好都市である中国の合肥市より贈られた「春梅」をはじめ、紅白140本程の梅が咲き誇る。2月15日から28日まで梅まつりが開催され、梅をモチーフにしたデザートの販売やコンサート、フラワーワークショップなどが行われる。
・見頃:2月中旬~3月上旬
・約140本
・福岡県久留米市野中町1015
・西鉄天神大牟田線「久留米」駅から西鉄バス乗車、「文化センター前」下車
・https://ishibashi-bunka.jp/hanameguri/program/plumfestival2025/
宮ノ陣神社
1359年に「大原の合戦(筑後川の戦い)」が繰り広げられた際に、皇子がこの地に陣を張ったことから「宮様の陣」の地名が付いたといわれる宮の陣。その戦いの際に、手植えされた梅の木由来の「将軍梅」は、久留米市指定天然物で、久留米市内最大級の梅の木として今も花を咲かせる。将軍梅が見頃を迎える3月20日(木祝)には「将軍梅まつり」が開催され、子ども相撲や戦没者慰霊祭が行われる。
・見頃:2月中旬~3月中旬(将軍梅:3月中旬)
・約100本、将軍梅約7本
・福岡県久留米市宮ノ陣5-12-1
・西鉄天神大牟田線「宮ノ陣」駅より徒歩5分
・https://welcome-kurume.com/events/detail/
梅林寺外苑
JR久留米駅のすぐ裏手、筑後川べりの丘にある梅林寺。筑後川沿いの一角は、人々が集う公園として開放されており、紅梅や白梅、臥龍梅など約30品種500本の梅の花が咲き誇る。
・見頃:2月中旬~3月上旬
・約500本
・福岡県久留米市京町209-24
・JR「久留米」駅より徒歩5分
・https://welcome-kurume.com/spots/detail/
宗像市
鎮國寺
四季を通じて季節の花が咲く、花と祈願の寺・鎮國寺(ちんこくじ)。境内には淡いピンク色の「淡紅梅」が開花し、同時期に早咲きの桜「あたみ桜」も見頃を迎え、梅と桜どちらも鑑賞することができる。
・見頃:2月上旬~3月上旬
・約20本
・福岡県宗像市吉田966
・西鉄バス「宗像大社前」下車、徒歩約15分
・http://chinkokuji.or.jp/
北九州市
三岳梅林公園
1928年に昭和天皇のご成婚記念として、地元の人々が梅を植えたことに始まり、1979年に公園として開園した三岳梅林公園。見頃にはたくさんの花見客で賑わう。

北九州市 みどり公園課
・見頃:1月下旬~2月下旬
・約350本
・福岡県北九州市小倉南区辻三
・西鉄バス「中谷」より車で約15分 or 徒歩約1時間
・https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/924_00698.html
花農丘公園(北九州市立総合農事センター)
北九州市の農業の歴史や紹介を行い、多くの花が育てられている花農丘公園。園内にある日本庭園では「しだれ梅」、梅園では果実の利用を目的とする実梅系品種と、花を楽しむ花系品種など16品種約170本の梅を鑑賞できる。ドッグランやBBQ広場などが整備されており、ポニーやヤギ、カピバラへのえさやりやふれあい体験もできる。
・見頃:2月中旬〜3月上旬
・16品種、約170本
・開園時間:9:00〜17:00
・福岡県北九州市小倉南区横代東町1-6-1
・西鉄バス「農事センター前」下車、徒歩1分 / JR日豊本線「安部山公園」駅下車、徒歩15分
・https://k-nouji.com/see
白木谷梅林
冬枯れしてベージュ色に染まる山里を背景に、500本程の色とりどりの梅が草木川沿いに咲く。梅の花の季節だけ開放される私設の梅園のため、入口に設置されている募金箱に整備協力金を協力しよう。

北九州市 みどり公園課
・見頃:1月下旬〜2月下旬
・約500本
・福岡県北九州市八幡西区畑 草木川沿い(白木貯水池そば)
・西鉄バス「新石坂」下車、徒歩約40分
・https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/924_00727.html
豊前市
天地山公園
日本の都市公園百選に登録されている天地山公園。ローラー滑り台や、 アスレチックフィールドなど子どもに大人気。豊前市の梅の名所としても知られており、紅白の梅をバックに、豊前市の市街地と周防灘を見渡すことができる。
・見頃:2月上旬~3月中旬
・約160本
・開園時間:9:00〜17:00(2月)、9:00〜18:00(3月)
・福岡県豊前市大村1140-1
・JR「宇島」駅から車で約8分、徒歩約50分(3.6km)
・http://www.buzen-kk.jp/nature_ume.html
飯塚市
八木山花木園
八木山峠に位置する飯塚市を一望できる見晴らしの良い公園。約60,000m2の広大な敷地には10,000本を超える花木が植えられ、四季を通して花々が咲く。梅の時期には丘陵地に植えられた紅白約840本が満開になり、壮大な景観を作り出す。
・見頃:2月中旬~3月上旬
・約840本
・福岡県飯塚市八木山1310-46
・JR篠栗線(福北ゆたか線)「城戸南蔵院前」駅から車で約15分
・http://kankou-iizuka.jp/topic_30/
築上町
綱敷天満宮
菅原道真公が大宰府に配流された際に、船が難破し漂着。その時に地元の人々が船の綱を円座に敷いて道真公を迎えたという言い伝えがある「綱敷天満宮」。境内には菅原道真公にちなみ約1,000本の梅の木が植えられ、2月10日(月)〜3月10日(月)には梅祭りが開催される。
・見頃:2月中旬~3月上旬
・約1,000本
・福岡県築上郡築上町高塚794-2
・JR日豊本線「椎田」駅より徒歩10分
・https://www.town.chikujo.fukuoka.jp/s036/020/030/010/090/umematsuri.html
嘉麻市
嘉麻市梅林公園
園内にある約400本の梅の木に花が咲き、観梅期間中(2月下旬〜3月)は、公園内の売店でうどんや梅干しなどの販売がある。園内には甘い梅の香りが立ち込める。
・見頃:2月下旬〜3月
・約400本
・観梅期間:2月中旬〜3月中旬
・福岡県嘉麻市下山田328-1
・西鉄バス「下山田小学校前」バス停より徒歩15分
・https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/10399
中間市
梅安天満宮
中間市の梅の名所として知られる学問の神・菅原道真公を祀る梅安天満宮。拝殿前にある鷽(うそ)の像をなでると頭が良くなるとか。また、安産の神様「産安(うみやす)天満宮」としても知られている。高台にある境内からは中間市の景色が一望でき、菅原道真公にちなんで、植えられた150本の紅白の梅も見応えがある。
・見頃:2月中旬~3月上旬
・約150本
・福岡県中間市中央1-42
・JR「中間」駅から徒歩20分、筑豊電鉄「東中間」駅から徒歩約10分
・https://nakamap.jp/viewpoint/jinjyabukkaku.html
うきは市
屋部地蔵公園
かつてこの地に本社を構えていた会社が地元への貢献として開放している公園。約300本の白梅が咲く梅の名所として知られ、整備された遊歩道を散策することができる。また、筑後川の流れる市内を一望できる園内には、石仏師の手による地蔵、観音像、羅漢像、河童像などの石像337体が並ぶユニークな公園だ。

提供:(一社)うきは観光みらいづくり公社
・見頃:2月中旬~3月上旬
・約300本
・福岡県うきは市吉井町屋部583-11
・大分自動車道「朝倉IC」より車で10分、JR「筑後吉井」駅から徒歩約15分
・https://ukihalove.jp/contents/yabejizoukouen/
筑後市
水田天満宮
全国でも珍しい「恋命(こいのみこと)」を祀る恋木神社が末社(本社に付属する神社)として鎮座している、水田天満宮。恋愛成就や良縁を願う参拝者が多く訪れるこの神社には、紅梅、白梅など50本程の梅の木があり、本殿側に植えられている飛梅は2月下旬から見頃を迎える。
・見頃:2月上旬~2月中旬、飛梅は2月下旬
・約50本
・福岡県筑後市水田62-1
・JR「羽犬塚」駅より徒歩20分、西鉄バス「水田天満宮恋木神社前」バス停より徒歩2分
・https://www.mizuta-koinoki.jp/mizuta/
八女市
谷川梅林
九州有数の梅の産地として知られる八女市立花町にある「谷川梅林」。80ヘクタールの広大な敷地に、手入れの行き届いた約2万本の梅の木は花の時期になると一般公開され、梅林内を散策することができる。期間中は、猿回しやダンスなどのステージイベントが行われ、八女産フルーツで醸造したワインの試飲販売、特産品や飲食のブースが出店する。火を灯した竹がワインセラー内を照らす「竹あかり幻想の世界」も開催され(入場料¥500、高校生以下無料)、日中に美しい竹灯籠を見ることができる。八女市役所立花支所から観梅会会場付近までのシャトルバス(片道¥100)が10〜15分間隔で運行する。
・観梅会:2025年2月22日(土)〜2月24日(月祝)
・10:00〜16:00
・入場無料(ワインセラー入場料:¥500、高校生以下無料)
・谷川梅林
・福岡県八女市立花町谷川1742(観梅会時期以外は立ち入り不可)
・シャトルバス(八女市役所立花支所〜観梅会会場付近)片道¥100
・https://www.city.yame.fukuoka.jp/soshiki/16/t01/eventtachibana/1454653601613.html
柳川市
七ツ家梅の木街道
整備された約1kmの道沿いに梅の木が並び、ウォーキングやマラソンなど柳川市民の憩いの場として親しまれている。水車小屋やベンチが設置されており、ゆっくり散策しながら観梅を楽しむことができる。
・見頃:2月中旬~3月上旬
・約180本
・福岡県柳川市七ツ家
・西鉄天神大牟田線「柳川」駅から西鉄バス「農業倉庫前」下車、徒歩約14分
・https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/10304
大牟田市
普光寺(ふこうじ)の臥龍梅(がりゅうばい)
国の天然記念物「臥龍梅」は必見。樹齢500年以上といわれる一本の梅の木が、地に潜っては昇るように次々に根を下ろし、全長25m、株立ち17株にまで育った。まるで龍が臥しているような姿からその名がついたと言われている。その他、境内では、紅梅、白梅、しだれ梅など約30種の梅を鑑賞できる。
・見頃:2月中旬~3月上旬
・約30種、200本
・観梅会:2025年2月15日(土)~3月9日(日)10:00〜15:00 観梅料¥500(中学生以上)*開花状況により変更の可能性あり
・福岡県大牟田市今山2538
・JR「大牟田」駅より西鉄バス「普光寺」下車徒歩10分
・https://www.sekoia.org/topic.php?no=1489
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注意:掲載情報は2025年1月29日時点のものです。これらの料金・条件等が主催者によって変更される場合がございますので、変更等にお気づきの際にはフクオカ・ナウまでご連絡ください。