天神や博多から近い「シーサイドももち」は、海浜都市として計画的に作られた街で、福岡タワーやPayPayドーム、福岡市博物館など福岡のランドマークが集まっています。埋立地に作られた昭和生まれのエリアまでは、地下鉄西新駅から、かつての海岸線「よかトピア通り」を越え、歩いて見ると、街の雰囲気の変化を肌で感じることができます。点在するパブリックアートをたどりながらゴールの福岡タワーを目指しましょう。展望台からは、福岡の街を一望できます。
ももちのパブリックアート巡り
・総距離:約3km
・所要時間:約40分(各スポットでの滞在時間は含みません)
・主要スポット:地下鉄「西新」駅→(3分)→長谷川町子先生とサザエさん像→(5分)→磯野広場→(5分)→ウォーターランド→(6分)→ノスタルジア・オブ・サーキュレーション→ プードル→(6分)→ふれあい橋→大きな愛の鳥→木の精→松の実→(12分)→向波容→(2分)→福岡タワー
・Google Map:ももちのパブリックアート巡り
長谷川町子先生とサザエさん像
地下鉄「西新」駅の1番出口を出て脇山口交差点から北へ5分程歩くと目に入るのはこちらのモニュメント。日本の国民的アニメで、世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組。主人公のサザエさんをはじめとした磯野家が織りなす日常を描く作者の長谷川町子氏が、百道の海岸を散歩しながら登場人物を発案したことから、このあたりはサザエさんの名前がつくものを多く見かけます。作者の長谷川町子とサザエさんが寄り添った石像は、西南学院が創立100年を記念して制作したもの。修猷館高校ー西南学院大学ー福岡市博物館ーシーサイドももち海浜公園入口までの約1.6kmの道のりは「サザエさん通り」と名付けられ、他にも多くのサザエさんの像が設置されています。
西南学院大学図書館前
福岡市早良区西新2
磯野広場
さらに、5分ほど「サザエさん通り」を北に歩いたところには、西新通り交差点に磯野広場として「サザエさん発案の地」の記念碑が建てられています。マンガ「サザエさん」の連載が始まった1946年当時、このあたりは海岸線だったため、カニのモチーフなどもデザインされています。
福岡市早良区西新6-10-58
https://www.city.fukuoka.lg.jp/sawaraku/sawaraku-tamatebako/kankou/
この目の前の道路・よかトピア通りを越えたら、シーサイドももちエリアです。1989年に開催された「アジア太平洋博覧会(愛称:よかトピア)」のために作られたアート作品が点在します。テーマ館だった建物は福岡市博物館になり、福岡タワーもこのタイミングに合わせて開業しました。
ウォーターランド
久留米出身の彫刻家・菊竹清文の作品(1989年)。当時はセンサーを通して噴水パターンを変化させるハイテクモニュメントでした。代表作には、長野オリンピックの聖火台やアクロス福岡のスターゲイトがあります。九州国立博物館の建築家・菊竹清訓と兄弟です。
百道中央公園
福岡市早良区百道浜3-2
ノスタルジア・オブ・サーキュレーション
徒歩6分程で次のパブリックアートに到着します。見る角度によって様々な形を楽しめる紺碧の円盤4枚によるオブジェ(1996年)。ソウル出身のアーティスト崔在銀(チェ・ジェウン/Jae-Eun Choi)の大型作品です。
博物館北口バス停側
福岡市早良区百道浜1-7
プードル
階段下には、ももちのピンクのプードルで知られる街のアイコンが存在します。風船のような丸いフォルムが印象的で、大きな存在感を放っています。ソウル生まれ申 明銀(シン・ミョンウン)の作品(1996年)です。
博物館北口バス停側
福岡市早良区百道浜1-7
ふれあい橋
福岡市中央区と早良区をつなぐ樋井川に架けられた、全国でも珍しい2階建て歩行者専用歩道橋。この橋を渡って地行中央公園にいきましょう。周囲にはレンガ作りの小道など、フォトジェニックなスポットがたくさんあります。
大きな愛の鳥
エジプト神話に登場する鷹の姿をした神・ホルスと、ギリシャ神話の愛を司る神・キューピットの二つのシンボルが結合した、フランスのアーティスト、ニキ・ド・サンファルによる色彩鮮やかな作品(1993年)。
地行中央公園
福岡市中央区地行浜1-1-9
木の精
インドで生まれ、イギリスで活動するアーティスト、ドゥルーヴァ・ミストリーの作品(1993年)。インド彫刻独特の伝統的な美しさを太くまろやかな曲線をブロンズで表現しています。
地行中央公園内
福岡市中央区地行浜1-1-9
松の実
スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリアで、主任彫刻家を務める福岡市出身の彫刻家・外尾悦郎による作品(1993年)。福岡ドーム完成記念として制作され、当初は噴水でした。
地行中央公園
福岡市中央区地行浜1-1-9
向波容
公園から再び、タワーを目指して西に向かいます。緑に囲まれる鳥居にも見えるこの作品は、京焼窯元の当主で陶芸家、そして彫刻家でもある清水久兵衛の作品(1996年)。RKB毎日放送の玄関前にたち、電波と海の波を人が重なり支える姿を表しています。
RKB毎日放送会館前
福岡市早良区百道浜2-3-8
福岡タワー
ゴールは、全長234mの海浜タワーとして日本一の高さを誇る福岡タワー!見上げるのもいいですが、地上123mにある展望室からは、福岡の街並みを360度の大パノラマで一望できます。季節ごとのテーマで輝くイルミネーションも人気です。
福岡市早良区百道浜2-3-26
9:30~22:00(最終入館21:30)
入場料¥800、小中学生¥500、4歳以上¥200
https://www.fukuokatower.co.jp/
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