博多駅や天神からわずかな距離にありながら、昭和の香りを色濃く残す商店街。昔ながらの風情そのままに魚屋や八百屋など50店舗程が軒を連ね、通りを歩くと商店街を支えてきた商店主らが優しく声をかけてくれる。新旧混じり合う下町らしい雰囲気を感じるにはもってこいの場所だ。
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桑原漬物店
コステルから歩いてすぐのところにある桑原漬物店。梅干し、たくあん、とこ漬けなど、ご飯のお供となる手作りの漬物が店頭に並ぶ。人気があるのは、昔はどこの食卓にもあがっていた大根葉(だいこんば)のお漬物だそう。
博多区美野島2-26-5
Tel: 092-431-2566
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井出とうふ店
昭和33年からずっと美野島で豆腐を作る店主。店頭にある水をはった大きな桶の中では豆腐がふわふわと揺られている。その他、よせ豆腐やソフト厚揚げ豆腐なども同店で作って販売しており、人気の豆乳は、売り切れる前に取り置きする人もいるそう。「美野島」の文字が印刷されたパッケージに、店主の美野島商店街への想いを感じる。
博多区美野島1-20-16
Tel: 092-431-4454
天ぷら江上食品
クッキングパパにも紹介された美野島商店街の名店。昔ながらの価格(43円!)を頑なに継承する名物のコロッケは、小腹が空いたついでに、と1つ買って帰った人が「美味しかったからもっと買う!」とすぐに戻ってきた、というエピソードも…。外国人のお客とも筆談や、常連に訳してもらったメモを見せて説明するなど、丁寧で温かな対応で客足は絶えない。
博多区美野島1-20-14
Tel: 092-431-0129
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お菓子の月花堂
店頭に設置された小さな椅子に、桶の中の氷水で冷やされたラムネ。外国人旅行者の中には、飲み干した後の瓶も記念に持って帰る人も多いとか。茹でまんじゅうや蒸しパン、イチゴ味のワッフルや団子、赤飯や紅白のお祝い用の菓子も販売している。
博多区美野島2-26-31
Tel: 092-431-6677
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魚介類の原田商店
様々な魚介類が店頭に並ぶが、中でも目を引くのは貝の種類の多さ。楕円状のものから、細長いもの、どうやって食べるのか見当もつかないものなどもあるが、店主に調理方法など聞いて買い物するのも、商店街の楽しみ方のひとつ。サザエやアワビなど、近海でとれた新鮮な魚介も揃う。
博多区美野島2-20-18
Tel: 092-431-4252
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かどや食堂
商店街の中心にある交差点の角(かど)にある、大正9年から営業を続ける「かどや食堂」。うどんや蕎麦、丼などで、町交う人々のお腹を満たしてきた。夏場(6月〜10月)は、手作りのアイスキャンデーも販売。パイン、あずき、いちご、抹茶など、懐かしい味は1本¥50。
博多区美野島1-12-9
Tel: 092-451-4653
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吉田青果
商店街の中で拡大している貴重な店舗のひとつは、ここ吉田青果。新鮮な野菜や果物が店頭に並び、道行く人々と店員が声をかけあう姿は、商店街ならでは。商店街で生まれ育った店長の吉田さんは、商店街の昔ながらの良さを保ちながら、より活気づけようと商店街の活動にも力を入れている。
博多区美野島1-11-10
Tel: 092-472-5312
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金内酒店
Kaneuchi Sake-ten:
昭和時代の映画のセットのような店内は、角打ちだった面影が残る。
博多区美野島2-20-3
Tel: 092-431-1579
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コステル美野島
町屋スタイルでアジアンテイストのゲストハウス。自身もバックパッカーとして世界を回った経験があるオーナー貞國さん。外国人視点に立ってアイデアを練り、コステル美野島を実現させたそう。客室は2階にあり、シャワーやバルコニーのついた個室は、友達と一緒に利用するのにも最適。1人¥3,500〜¥5,000程度で泊まれる価格設定も嬉しい。2階のカフェラウンジで飲み物片手に一休みしたり旅仲間と話したり、ホッと一息できる空間となっている。ワークショップなども開催している。
博多区美野島2-27-14
Tel: 092-210-7220
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Map
This map is available at the Minoshima Shotengai Promotion Association (美野島1丁目17-15)
Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn201, Sep. 2015)