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飲酒レベル・ファイブ

にもあるように「人酒を飲む、酒酒を飲む、酒人を飲む」とは言ったもの、飲むうちにすっかり我を忘れてしまうのが酒飲みの常。特に日本(九州か?)の飲みっぷりは異常な程なのだ。とはいえ、郷に入っては…とも云うし。…英語教師フランクの飲酒生活を垣間みてみよう。

泥酔指数 1-平日夜10時、友達と長浜の屋台にて。ビールを何本か飲んだところで常連のオジさん達に勧められて酒をくいっ。「オゴるから次行かない?」と友達。「明日は早いけど7時間眠ればOKか」
泥酔指数 2-日が替わって、天神のバーでさらにビールをジョッキで数杯。如何に納豆があり得ないか、を議論してるくらいだから思考回路はまだ正常。でもしだいに脳内悪魔の囁きが聞こえてくる。「今サイコーに楽しんでるんだ、明日の授業?5時間も眠れば大丈夫」
泥酔指数 3-午前1時。ビールに飽きて今度はウィスキー!今度は、如何に納豆が体にいいかレクチャーしだす始末。ウェイトレスのコが世界一の美女に見えてくるし、知らない人と意気投合して酒をおごってみたり。酒三昧の日々を想像したりして、サイコーに気分がいい。調子に乗った悪魔がこう囁く「3時間眠れば元気さ!」

泥酔指数 4-博多のバーにて午前2時。ウィスキーのボトルとポカリをオーダーして完全にショートする。さらに「バーテンの彼、ス・テ・キ・」…が、とうとう閉め出されて友達とホステスバーへ。『どうせなら今夜はオールだ!どっかのグルっぽく見えても気にしない!明日は19時間眠れるし。」
泥酔指数 5-早朝5時、何故だか佐世保のバーにいる。腕には「EMI」のタトゥーなんか彫っちゃって(誰だよ、EMI って!)。そこは脳内悪魔さえ寄り付かないようなアヤシイ場所。そして、まるでアニメみたいな青くて不思議なお酒を飲んでる。オレンジの髪に鼻ピアスのウェイトレス眺めて「結婚したいな」とか思ってるし。さらに「フランクぅ、カラオケに行こうぜえ!」と言ったまま気を失う友人。いかん、酔いを覚ましに外へ出ようとドアを開けた瞬間、マブシイ!ホンモノの悪魔?か…いや、朝日だ。えー、マジ~?!
10代ならオールナイトってカッコいい。でもトシを重ねるにつれて、朝の光がお釈迦様の後光のように思えちゃう。皆その光に向かって誓う言葉は同じだろ?「もう絶対しません」て。みなさんドォデショ?

By Nicholas Klar
Australian, Author of “My Mother is a Tractor”
Illustrations by Shirley Waisman

Originally published in Fukuoka Now magazine (fn82, Oct. 2005)

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Fukuoka City
Published: Oct 1, 2005 / Last Updated: Aug 1, 2019

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