九州産の酒を、朝8時から夜9時まで好きな時に飲むことができる、角打ちと呼ばれる立ち飲みコーナーが、博多駅構内の新幹線乗り場近くにある。取り扱うものは全て九州産で、“美味しい九州の酒と食”に特化したその店は、日本酒と本格焼酎を専門に扱う福岡の酒販店、住吉酒販。二代目、庄島健泰さんは、日本酒をフレッシュ感ある「モダン」と、熟成感ある「クラシック」に大別して、日本酒に詳しくない人でも好みや食事に合わせて選ぶことができる指標を作るなど、日本酒の新しい楽しみ方を提案してくれる。例えば、四方に「イ、ロ、ハ、ニ」と書かれた住吉酒販オリジナル枡では、日替わりでセレクトされる九州の地酒をモダン、クラシック、さらにはそれぞれをミディアムボディ、フルボディと表現できる、ライトとリッチとに分けて飲み比べできる仕組みだ。カウンターに立つと、最初に3,000円分の花札が渡されるので、花札の枚数で設定されたメニュー料金を使った枚数分だけ、帰る際に会計しよう。日本酒の肴には、生産者や産地が明記された豆腐や味噌などもおすすめ。飲みながら、土産用に酒も購入することができる、なんとも都合の良い店だ。
メニュー(税別):いろはに枡(日本酒4種飲み比べ)¥900、日本酒¥600、日本酒ハイボール¥600、甘酒(ノンアルコール)¥300、焼酎(芋、麦、米、黒糖、泡盛)¥600、梅酒¥600、もろみ冷奴¥300、珍味3種盛り¥600
*外国語メニュー:無/カード:利用可/予約:不可/店内禁煙
Originally published in Fukuoka Now Magazine (fn233, May 2018)