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福岡。ここを選んで暮らすことがウェルネス

くの人は、就職や進学、パートナーとの同居などをきっかけに引っ越しをします。そのため、引っ越し先を選ぶ際には、その都市の良し悪しで選ぶことはあまりありません。しかし、オンラインで仕事をする人が増え、時間や場所に縛られることがなくなった今、多くの人が何かしらの要素で住む場所を選ぶようになっています。都市が住民となる人々を惹きつけ、そして、その住民を維持するためには、市民の幸福をアピールすることがますます重要になってきました。給料が高いことは歓迎すべきことですが、そのために交通渋滞で1時間かかる通勤や、リラックスできる緑が少ないとしたら…?

この記事では、福岡市が行っている市民のウェルネスをサポートするための取り組みの一部を紹介します。このようなインフラやプログラムに慣れてしまうと、それが当たり前になってしまいがちですが、私をはじめとする市民が福岡市を拠点とする理由、そして、福岡市を選ぶ理由はここにもあるのです。

Fukuoka Now 編集長
ニック・サーズ

Ohori Park, 大濠公園

海が近く、なだらかな山も近い福岡市。都市機能がコンパクトにまとまった都心部は平坦で、徒歩や自転車で簡単に移動できます。

九州最大の商業地であり、ビジネスが集積する天神は、本州や九州一円と列車で繋がる博多駅まで市営地下鉄で5分程度(徒歩20分)。さらには、博多駅から国内各地やアジアの国々と直行便で繋がる福岡空港までは地下鉄で5分。福岡に拠点を置きながら、東南アジアの主要都市に展開するビジネスをしたり、東京にマーケットをもつ企業が多いのも、このアクセスの良さが牽引役になっています。

Kirameki-dori, Tenjin, 天神のきらめき通り

通勤・通学に自転車を使う人も多いため、街の中心部につながる道には自転車専用レーンが増え、一定規模以上の商業施設には駐輪スペースの設置が義務付けられています。シェアサイクルも定着しつつあり、天神・博多駅を中心に、ももち・六本松地区などへの移動の他、観光に利用する人も増えています。

チャリチャリ – シェアサイクル
専用の赤い自転車の鍵をスマートフォンアプリであけて使うシェアサイクルサービス。福岡市内に約2,500台の自転車と540ヵ所以上の駐輪ポートがあります。

目的地までが近く、移動がスムーズなのは、レクリエーションも同じです。
都市部から少し足を延ばせば、自然を手軽に満喫できるのも福岡市の大きな魅力のひとつ。東部には、青く美しい海に囲まれ志賀海神社など歴史を感じるスポットがある陸続きの島・志賀島、西部の糸島半島にはエメラルド色の海を望む北崎エリアがあります。また、ファミリーレジャーの代表格・キャンプも「ソロキャンプ」の登場で、一人で楽しめる趣味として人気が高まっています。

Nokonoshima Camp Village, 能古島キャンプ村

キャンプに行きたい!
そう思い立ったらすぐに行くことができる場所が、都市部から近くにあります。テント持参でのキャンプも、バンガローや球体テントなど既に設置された施設に泊まるグランピングや、何も持たずにキャンプを体験できる「手ぶらキャンプ」など、様々なスタイルで楽しむことができます。

Karadomari Village, 唐泊ヴィレッジ

唐泊VILLAGE
福岡市西区宮浦273-1
https://www.karadomari.jp/
#手ぶらキャンプ #テントサウナ #海沿い

能古島キャンプ村
福岡市西区能古島
http://camp.nokonoshima.com/
#離島 #ヴァンガロー #海沿い #手ぶらBBQ

今宿野外活動センター
福岡市西区今宿上ノ原217-2
https://imajuku-yagai.jp/
#ロッジ #ハイキング #川遊び

油山市民の森キャンプ場
福岡市南区大字桧原855-4
https://www.shimi-mori.com/guide/camp
* 2022年10月よりリニューアル工事のためしばらく休業

INN THE PARK – Fukuoka
福岡市東区大字西戸崎18-26
https://www.innthepark.jp/fukuoka/
#球体テント #サイクリング #乗馬 #グランピング

INN THE PARK - Fukuoka

市域の三分の一を森林が占めている福岡市。脱炭素社会の実現を目指す中で高まる森林の重要性にも着目し、『Fukuoka Green Next』というプロジェクトが2022年2月からはじまりました。「守る・楽しむ・活かす」をキーワードにした長期的な取り組みです。第一弾として、開業から50年が経つ「油山市民の森&油山牧場」のリニューアルが始まりました。都心部に近い立地を生かし、2023年度中には都市生活者がより気軽に訪れることができる施設へと生まれ変わる予定です。

Acros Fukuoka Step Garden, アクロス福岡のステップガーデン

Photograph provided by Fukuoka City.

アクロス山とも呼ばれる福岡のランドマークが市役所の東側にあることも忘れてはいけません。元祖グリーンビル、アクロス福岡はオフィスやシンフォニーホール、国際会議場を備えた複合施設。1995年の開業から、ステップ状のビル外側の木々は順調に育ち、南側の天神中央公園と一体になったランドスケープで、春は公園に咲く桜、秋はアクロス山に育つ木々が紅葉し、季節ごとに移り変わる景色は多くの市民に親しまれています。外側の展望台は土日祝日のみの開放されますが、まるで山登りをしているかのような階段状のステップガーデンは天気が良ければ日中は誰でも自由に登ることができます。

アクロス福岡
福岡市中央区天神1-1-1
・ステップガーデン:3月〜10月 9:00〜18:00、11月〜2月 9:00〜17:00 *雨天時は入園不可
・展望台:(土日祝のみ)10:00〜16:00

Acros Fukuoka - Fall, 秋のアクロス福岡

恵まれた地理的要因を背景に、それだけに甘んじることなく「都市の成長」と「生活の質の向上」の好循環をつくり出すことを基本戦略に掲げる福岡市。天神ビッグバンや博多コネクテッドに代表される積極的な再開発と合わせて、SDGsの達成、そして、ここ福岡に暮らす人々のWell-being(ウェルビーイング)、つまり『幸せ』についても行政主導による具体的な取り組みが始まっています。

Cycling, 福岡でサイクリング

福岡100
誰もが心身ともに健康で自分らしく暮らせる持続可能な社会実現に向けたプロジェクト。人生100年時代・高齢化社会・多様化社会を踏まえた健康促進、地域での支え合い・共生などさまざまな活動を産学官民それぞれが主体となって関わることを促進。

福岡市Well-being&SDGs登録制度
働く人の仕事に対する満足度把握やWell-being向上に向けた取組み、SDGs達成に向けて取り組む事業者を応援。

勤務間インターバル制度
1日の勤務終了後、翌日の出社までの間に、一定時間以上の休息時間(インターバル)を設けることで、生活時間や睡眠時間を確保しWell-being向上を狙います。市役所が率先して11時間の勤務間インターバルに取り組み、市内民間企業に普及させることを宣言。

次回は、こんな街に暮らす人々のライフスタイルを紹介します。お楽しみに!

福岡市 – Right Time, Right Place(ちょうどいいタイミングとちょうどいい場所)
目指す都市像を随時アップデートしながら成長する街、福岡
・福岡。ここを選んで暮らすことがウェルネス←イマココ
ライフスタイルを大切にして暮らそう
福岡市って実際どんなところ? 福岡に住む外国人の声

Fukuoka City x Fukuoka Now

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Fukuoka City
Published: Sep 22, 2022 / Last Updated: Oct 7, 2022

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