早朝からジョギングやウォーキング、サイクリングなど、自分の時間をマイペースに楽しむ人々が行き交う大濠公園。
また、海辺に暮らし、サーフィンやSUP、ビーチウォークを楽しんでから出勤する人もいます。
福岡市の平均通学・通勤時間は片道35分程度。都市機能を有した街の中心部はビジネスの機会が多い東京や東アジアの都市とも近く、暮らしを豊かにしてくれる自然も近くにあります。さらに生活にかかるコストも全国的にみて安く、食料については、近隣の生産地から農産物が集まりやすいため国内21大都市の中で最安です。
参考:大都市(政令市及び東京都区部)の消費者物価指数地域差指数2020年
* 総合物価の安さ1位:岡山市 / 2位:福岡市 / 3位:北九州市 / 4位:名古屋市 / 5位:浜松市…
* 食料物価の安さ1位:福岡市 / 2位:名古屋市 / 3位:仙台市 / 4位:北九州市 / 5位:堺市…
時間や空間に縛られずにコミュニケーションが取れるようになった昨今は、多拠点で生活する動きが広がり、このような生活をする人が福岡市を拠点のひとつとして選ぶことも増えています。
物理的な近さは、自由な時間を増やしてくれ、コストの安さはゆとりをもたらしてくれます。
そんな福岡らしさを象徴するものとして、飲食店を何軒も巡る「ハシゴ」というスタイルがあります。例えば、最初に待ち合わせついでにバーや角打ちで軽く一杯、それから食事をして、締めに屋台や専門店でラーメンを食べるのは福岡の夜の定番です。
単に食事をするだけでなく、たまたま居合わせた客同士が気軽に話しかけ、コミュニケーションを楽しむのも屋台の醍醐味です。旅行で福岡を訪れたと発言したら、きっと多くの人がお節介にも、それぞれが好きな場所やグルメを教えてくれるはずです。
福岡市の屋台条例
江戸時代の江戸で、手軽に食事を提供することを目的にはじまった屋台。終戦後は人々の胃袋を支えるために各地に広がった屋台も、都市化が進むにつれ道路使用や衛生面でも課題が大きな問題となり、最盛期には400を越えた屋台も1970年代以降、次第に減少に転じます。そこで福岡市は、1996年に屋台の実態調査を開始し、福岡市らしさのシンボルとしての側面を認め、屋台存続のための営業の適正化に取り組み、2013年に屋台条例を制定します。今では、屋台は公募制になり、食分野のスタートアップのステージとしても注目されています。
屋台の営業は、店舗によって異なりますが18時から翌日3時まで。中洲や天神、長浜などあらかじめ定められた場所にて100の屋台が市内で営業を行なっています。
ハシゴ文化と職人気質
福岡はコーヒーショップやカフェも数多く存在します。オーナーのクリエイティビティが表現された場所も多く、飲食だけでなく、店舗のデザインや雰囲気を楽しむアクティビティとしても、カフェのハシゴは国内外からの旅行者にも人気です。
福岡最古のコーヒー店は、サンパウロ州がブラジルコーヒーの宣伝を目的に1934年に開業した「カフェ・ブラジレイロ」。重厚なカウンター越しにに白い制服で立つサイフォンでコーヒーを入れてくれる1966年創業の「珈琲舎のだ」、ネルドリップ抽出にこだわる独自のスタイルが全国でも評価されている1977年創業の「珈琲美美(コーヒーびみ)」、1988年開業のコーヒー豆専門店「ROASTER’S COFFEE焙煎屋」など、もはや職人と呼びたくなる真摯な姿勢で、今も多くの客を引き付けています。
2000年に入ると、福岡にもエスプレッソを使ったシアトル発のコーヒーストアが上陸し、大人が嗜むものだったコーヒーが、若者のカルチャーに近づきます。その波に乗って、2003年には「Manu Coffee」がオープンし、2008年には「MANLY COFFEE」「REC COFFEE」「豆香洞コーヒー」など、独立系のコーヒー店が続々オープンします。
そして、技術を磨いて世界にチャレンジする人も現れます。2013年に焙煎の技術を競う「World Coffee Roasting Championship 2013」で優勝し、世界一の焙煎士となったのは後藤直紀さん(豆香洞コーヒー)。その翌年には、福岡で早くからスペシャルティコーヒーを取り扱う「ハニー珈琲」オーナーの家族、井崎英典さんが「World Barista Championship 2014」で優勝し、アジア人初の世界一のバリスタになります。彼らの活躍によって、コーヒー業界の世界観が大きく変化し、世界を目指してコーヒーを見つめる若者が増えたことは言うに及びません。
2016年には、バンでの移動販売からスタートし、今では福岡を中心に東京、台湾など10店舗を構えるコーヒーショップとなったREC COFFEEの岩瀬由和さんが「World Barista Championship 2016」で準優勝しています。
飲食店をハシゴする文化がある福岡は、コーヒー店もハシゴするため、飲み手にも知識があり、コーヒーに関わる全ての人がライフスタイルの一部として楽しむようになっています。ノルウェーのオスロが本店で東京・富ヶ谷でカフェ発信カルチャーを牽引するフグレンも、9月に博多に出店しました。
オーナーの個性を感じることができるインディペンデントなショップやカフェ、屋台を訪れ、偶然の出会いや、移動中の発見を楽しみ、街をクルージングするように過ごす福岡ステイ。
初めて訪れた人も、ここに暮らす人も、気軽に街に近づくことができるスペースが用意されていますので、時間を作って訪れてみるのもお勧めです。
スタートアップカフェ
https://startupcafe.jp
起業前後の相談、創業前後のサポート、起業家コミュニティの形成、コワーキングスペース
エンジニアカフェ
https://engineercafe.jp/
エンジニアやエンジニアを目指す人からの相談、コワーキングスペース、エンジニア同士の交流
Artist Cafe Fukuoka
https://artistcafe.jp
アーティストのスタートアップ支援、アーティスト・イン・レジデンスの拠点、ギャラリー、コワーキングスペース
暮らしの中で身近にアートに触れる機会を増やし、アーティストの成長支援に取り組むプロジェクト「Fukuoka Art Next」や、アーティストに街中のオープンスペースや文化・エンターテインメント施設での発表の場を提供する事業、音楽イベントを通じて”音楽都市・福岡”を発信し、まちの賑わい創出と音楽産業の振興を推進する「Fukuoka Music Month」など、福岡市も自治体として都市部の再開発と併せて、アートや音楽、緑など、具体的なプロジェクトをとおして彩りにあふれたまちを目指しています。
・福岡市 – Right Time, Right Place(ちょうどいいタイミングとちょうどいい場所)
・目指す都市像を随時アップデートしながら成長する街、福岡
・福岡。ここを選んで暮らすことがウェルネス
・ライフスタイルを大切にして暮らそう←イマココ
・福岡市って実際どんなところ? 福岡に住む外国人の声
Fukuoka City x Fukuoka Now